「仕送り+バイトで、生活費は月8万円までに抑えたい」
札幌で一人暮らしを始める学生なら、一度は考えるラインだと思います。
でも実際、
札幌で学生が月8万円で一人暮らしするのは現実的なのか?
この記事では、具体的な条件を決めてガチでシミュレーションしていきます。
この記事でわかること
- 札幌の学生一人暮らしの平均的な生活費の目安
- 月8万円で暮らす前提条件(家賃・光熱費・食費・遊び代)
- 実際にシミュレーションするといくら足りないのか
- 月8万円に近づけるための節約ポイントと現実的なライン
札幌の学生一人暮らし、平均生活費はどのくらい?
不動産会社や学生向けサイトのデータを見ると、
札幌で大学生が一人暮らしをする場合の生活費は、
- 家賃:約3.5万〜6万円(ワンルーム・1K)Rals+1
- 生活費トータル:約9万〜13万円程度ドーミー学生会館+1
と言われています。
全国平均と比べると札幌は家賃が安めですが、
**「雪国+プロパンガス」**の影響で、冬場の光熱費は高くなりがちです。
つまり、
一般的な相場から見ると「月8万円」は、わりと攻めた予算設定
ということがわかります。
ではここから、具体的な条件を決めてシミュレーションしていきます。
今回のシミュレーション条件
この記事では、次のような学生像を想定します。
前提①:地域
- 札幌市内で一人暮らし
- 大学生・専門学生などの一人暮らしを想定
前提②:部屋の条件(札幌で一番多いタイプ)
- 間取り:1R〜1K
- 家賃:札幌の単身向け相場(3.5万〜4.5万円程度)を想定し、
この記事では家賃4万円でシミュレーションします。Rals+1 - 築年数:新築ではないが、学生に多い「築10〜20年前後の一般的なアパート・マンション」
前提③:固定費
あなたからもらった条件をもとに、固定費はこう置きます。
- 電気代:4,000円/月
- ガス代(プロパン想定):9,000円/月
- 水道代:2,500円/月(固定)
- インターネット+携帯代:6,500円/月
- 学校関連費:なし(教科書代などは別の月に発生するとして今回の計算から除外)
前提④:食生活のスタイル
- 週4回は外食
- それ以外の食事は基本自炊
前提⑤:遊び・交際費
- 最低でも月1万円は遊びに使いたい
前提⑥:目標
- 生活費(家賃+光熱費+通信費+食費+日用品+遊び代)を
月8万円以内におさめられるか?
この条件で、数字を一つ一つ見ていきます。
まずは「固定費」だけでいくらかかる?
固定費の内訳(シミュレーション)
| 項目 | 金額(目安) |
|---|---|
| 家賃(1R〜1K想定) | 40,000円 |
| 電気代 | 4,000円 |
| ガス代(プロパン想定) | 9,000円 |
| 水道代 | 2,500円 |
| インターネット+携帯代 | 6,500円 |
| 固定費合計 | 62,000円 |
→ この時点で、8万円のうち「62,000円」が固定で消えます。
残りは、
80,000円 − 62,000円 = 18,000円
つまり、
食費+日用品+遊び代を合わせて18,000円以内に収めないといけない計算です。
ここに「遊びに1万円は使いたい」という条件を入れると——
- 遊び・交際費:10,000円
残りは、
18,000円 − 10,000円 = 8,000円
この8,000円の中に「食費+日用品」を全部収める必要があります。
正直なところ、この数字を見るだけで、
「かなり厳しい」というのが感覚的にわかると思います。
現実的な食費を入れて再シミュレーションしてみる
札幌での一般的な食費の目安
札幌で一人暮らしをしている人の食費は、
- 自炊多め:2万円前後
- 外食多め:3万〜4万円以上
というケースが多いとされています。kensakun.net+1
今回の条件は、
- 週4回 外食
- それ以外は自炊
なので、かなり控えめに見積もっても、
- 外食:1回あたり約1,000円 × 週4回 ≒ 16,000円/月
- 自炊・食材費:15,000円/月(安めに見積もった数字)
とすると、食費は合計31,000円前後になりそうです。
現実的な生活費シミュレーション
ここまでの数字を全部足すと、こうなります。
- 家賃:40,000円
- 光熱費(電気・ガス・水道):4,000+9,000+2,500 = 15,500円
- 通信費(ネット+携帯):6,500円
- 食費:31,000円(外食+自炊)
- 日用品・雑費:5,000円(洗剤・シャンプー・トイレットペーパーなど最低限)
- 遊び・交際費:10,000円
合計:107,000円
40,000+15,500+6,500+31,000+5,000+10,000 = 107,000円
→ 月8万円では約27,000円足りない、という結果になります。
つまり、
「家賃4万円+週4回外食+遊びに1万円」は、
札幌でも月8万円では基本的に足りない
というのが、今回のシミュレーションからわかります。
月8万円に近づけるには?現実的な3つの削りどころ
じゃあ「絶対に8万円以内じゃないとダメ」な人はどうすればいいのか。
現実的な削りどころはこの3つです。
① 家賃を3万円台前半まで落とす
札幌はエリアや築年数を選べば、
3万円台前半の1R・1K物件もまだ見つかるエリアです。北海道暮らしの手帖+1
たとえば、
- 家賃:35,000円
- 固定費(光熱費+通信+水道):22,000円(さっきと同じ)
とすると、固定費合計は、
35,000円+22,000円=57,000円
残りは、
80,000円 − 57,000円 = 23,000円
この23,000円で「食費+日用品+遊び+交際費」を回すことになります。
② 外食をガッツリ減らす(週1〜2回まで)
週4回外食だと、
どうしても1.5万〜2万円近くは外食代が飛んでいきます。
そこで、
- 外食:週4回 → 週1〜2回まで減らす
- 自炊の比率を増やして、食費トータル2万円前後を目標にする
くらいまで絞れば、ようやく月8万円ラインが見えてきます。
③ 遊び・交際費を「1万円 → 3,000円前後」に抑える
正直、一番削りたくないところだとは思いますが、
月8万円でやりくりするなら、ここにもメスを入れる必要があります。
- 飲み会の回数を減らす
- カラオケやボウリングなどの「お金のかかる遊び」を控える
- 遊びは「宅飲み」「家でゲーム・映画」「公園や無料スポット」寄りに
といった工夫が必須です。
「ガチ節約したら」月8万円に収まるモデルケース
かなり頑張って節約した、ギリギリ月8万円モデルも出してみます。
超節約バージョン(なんとか月8万円以内)
| 項目 | 金額(目安) |
|---|---|
| 家賃(3.5万円の物件) | 35,000円 |
| 電気・ガス・水道 | 15,500円 |
| インターネット+携帯 | 6,500円 |
| 食費(ほぼ自炊、外食少なめ) | 17,000円 |
| 日用品・雑費 | 3,000円 |
| 遊び・交際費 | 3,000円 |
| 合計 | 80,000円 |
この内訳だと、数字上は月8万円で収まります。
ただし現実的には、
- 外食は月1〜2回レベル
- 友達と遊ぶ回数もかなり絞る
- 服・コスメ・趣味にほとんどお金を回せない
といった、かなりストイックな生活になります。
しかもこれは、
「最低限遊びに1万円使いたい」という希望を削った前提
です。
あなたの希望通り「遊びに1万円」を確保しようとすると、
どうしても月8万円では足りないのが正直なところです。
結論:札幌で学生が月8万円で暮らすのは「かなり厳しい」が…
ここまでのシミュレーションをまとめると、こんな感じです。
- 札幌の一般的な学生一人暮らしの生活費は9万〜13万円程度
- 家賃4万円・週4外食・遊びに1万円だと、
→ 現実的な生活費は約10.7万円ほど必要 - 月8万円で収めるには、
- 家賃を3万円台前半にする
- 外食は週1回以下レベルに減らす
- 遊び・交際費を3,000円前後まで削る
など、かなり生活を切り詰める必要がある
これから部屋を探す人へのアドバイス
- 「家賃+固定費」でいくらかかるかを先に計算する
- そのうえで、
「自分がどれくらい遊びたいか」「どれくらい外食したいか」
を逆算して、無理のない予算を決める - 「月8万円」は不可能ではないけど、かなりシビアなラインだと理解しておく
まとめ
- 札幌で学生が月8万円で生活するのは、条件によってはギリギリ可能。
- ただし、
- 家賃は3万円台前半
- 外食はかなり少なめ
- 遊びに使えるお金も月数千円レベル
という、かなり節約寄りの暮らしになります。
- 「遊びにも1万円くらいは使いたい」「週4回は外食したい」
という生活をしたいなら、
現実的な生活費の目安は10万〜11万円前後を見ておくのがおすすめです。