札幌のプロパンガスで湯船をためるといくら?一人暮らしのリアルを公開
「札幌ってガス代やばいらしい…」「湯船ためたら一回いくら飛ぶの?」
春から札幌で一人暮らしを始める人なら、一度は気になるところだと思います。
結論から言うと、
**札幌のプロパンガスで、180Lの湯船を冬にためると「1回あたり約330円前後」**が目安です(基本料金は別)。
この記事では、実際の計算式を使いながら
- 札幌×プロパン×冬だと、なぜ高くなるのか
- 毎日湯船に浸かると月いくらになるのか
- 都市ガス物件だとどれくらい差が出るのか
- 新生活の物件選び&節約のコツ
を、札幌で一人暮らしする大学生目線でまとめていきます。
先に結論|札幌・プロパン・180Lのお風呂1回は「約330円」
この記事の試算条件は次のとおりです。
- エリア:札幌市(寒冷地)
- ガス種:プロパンガス(LPガス)
- 浴槽容量:180L(1人暮らしにはやや広め)
- 初期水温:5℃(真冬の札幌を想定)
- お湯の温度:40℃
- 給湯器の熱効率:80%(16号給湯器を想定)
- プロパンガス単価:1,000円/㎥(札幌ガス標準料金例の約1,000円/㎥と同程度)sapporogas.jp
この条件で計算すると、
湯船1回(180L)=およそ0.33㎥のガス使用 → 約330円 となります。
回数別のざっくり目安
| 湯船に浸かる頻度 | 回数(目安/月) | お湯張りガス代の目安 |
|---|---|---|
| 週2回 | 約8回 | 約2,600円 |
| 2日に1回 | 約15回 | 約5,000円 |
| 毎日 | 約30回 | 約10,000円 |
ここに**基本料金(例:月2,400円)**が必ず乗ってくるので、
「ほぼシャワー+たまに湯船」でも、固定で2,000〜3,000円前後はかかるイメージになります。
試算条件の詳しい中身|「札幌だからこそ高くなるポイント」
同じ「プロパンでお風呂をためる」でも、地域や条件によって金額はかなり変わります。
札幌で高くなりやすい理由はこの3つです。
① 水がとにかく冷たい(初期水温5℃)
一般的なガス代シミュレーションでは
**「水温20℃ → 45℃、浴槽200L」**で計算されていることが多く、
その場合、LPガスで1回約220〜250円程度という試算が多いです。エネチェンジ+1
一方、札幌の真冬は水道水が5℃前後まで下がることも珍しくありません。
同じ温度まで上げようとすると、必要なエネルギーが約1.5倍近くになるケースもあります。
② プロパンガスの単価が高め
プロパンガスは地域や会社によって単価が大きく違いますが、
北海道全体の平均従量単価は約900円/㎥前後とされています。プロパン協会
さらに、札幌ガスのLPガス標準料金の例では、
10㎥使用時に従量分約10,000円 → 1㎥あたり約1,000円となっており、
札幌では1,000円/㎥前後の単価も十分あり得る水準と言えます。sapporogas.jp
この記事の**1,000円/㎥**という前提は、
「札幌でプロパン物件に住むとよくあるレベル」と考えてOKです。
③ 一人暮らしだと基本料金の影響が重い
プロパンガスには必ず**基本料金(例:月2,400円)**がかかります。
北海道・札幌エリアの適正とされる基本料金は1,600〜1,800円程度とされますが、実際の平均はこれより高いケースも多いです。プロパンガス料金消費者協会+1
一人暮らしだと使用量が少ないので、
「使わなくても数千円」は飛んでいくのがプロパンのつらいところです。
どうやって計算している?ガス代の計算式をざっくり解説
ここからは、上の数字がどうやって出ているのか、
簡単に計算の流れを説明します。
1. お湯を温めるのに必要なエネルギー
水1Lを1℃温めるのに必要な熱量は約1kcalです。
- 浴槽:180L
- 温度差:40℃ − 5℃ = 35℃
必要な熱量は
180(L) × 35(℃) ≒ 6,300kcal
となります。
2. プロパンガス何㎥ぶんに相当するか
プロパンガス1㎥の発熱量は約24,000kcalです。エネチェンジ
ただし、給湯器の熱効率80%を考えると、
実際にお湯に使えるのは
24,000 × 0.8 = 19,200kcal/㎥
でした。
なので必要なガス量は
6,300 ÷ 19,200 ≒ 0.33㎥
になります。
3. ガス代に換算する
従量単価を1,000円/㎥とすると、
0.33㎥ × 1,000円 ≒ 330円
これが、
**「札幌でプロパンガス・180Lの湯船をためるときの1回あたりの目安」**です。
もちろん、実際には
- 給湯器の効率差
- 配管の熱ロス
- 風呂フタの有無
- 追い焚きの回数
などで前後しますが、体感とも大きくズレないレベルの試算になっています。
全国平均と比べてどう?札幌の「お風呂ガス代」はやっぱり高い
全国向けの節約サイトやガス会社のコラムでは、
- LPガスで1回のお風呂が約220〜250円
- 都市ガスなら80〜130円台
といった目安が多く紹介されています。エネチェンジ+1
これと比べると、
札幌・プロパン・冬の約330円はやはり高めです。
違いの主な理由
- 水温が低い → 必要なエネルギーが増える
- プロパン単価が高いエリア → 1㎥あたりの値段が高い
- 一人暮らしで基本料金の比率が大きい
逆に言えば、
- 「都市ガス物件」
- 「浴槽が少し小さい(120〜140L)」
- 「水温がそこまで低くない時期」
なら、1回あたりのガス代はもっと抑えられます。
都市ガス物件ならどれくらい違う?ざっくり比較してみる
札幌全体で見ると、都市ガス物件のほうがガス代は安くなりやすいとされています。けんさくん+1
単純に
- 都市ガス:LPガスの約半額〜3分の2程度
- 同じ条件(浴槽・水温)でも、都市ガスならお風呂1回あたり100〜150円台になるケースも
というイメージでOKです。
仮に、
- 都市ガス単価:400円/㎥
- 他の条件は同じ(180L、5℃→40℃)
とすると、
0.33㎥ × 400円 ≒ 130円前後
つまり、
札幌のプロパン物件で330円かかるところが、都市ガスなら130円程度に収まるイメージです。
もちろん、実際の単価はガス会社ごとに違うので、
検針票や物件情報で**「都市ガス / プロパン」「単価(円/㎥)」**は必ずチェックしたいポイントです。
新生活で失敗しないためのチェックリスト
最後に、「春から札幌で一人暮らしを始める人」が物件を選ぶときのチェックポイントと、
お風呂ガス代を抑えるコツをまとめます。
① 物件選びで見るべきポイント
- ガスの種類:都市ガスか、プロパンか
- ガス代を重視するなら、基本的に都市ガス物件が有利
- プロパンの場合は「1㎥あたりの単価」を確認
- 検針票・パンフレット・管理会社に聞く
- 目安:北海道の平均は約900円/㎥前後、適正とされるのは400〜500円台とも言われるプロパンガス料金消費者協会+1
- 給湯器の号数
- 16号・20号・24号など
- 16号でも一人暮らしには十分だが、古い機種だと効率が悪いことも
② お風呂ガス代を抑える小ワザ
- 追い焚きより「入り直し」も検討
追い焚きはガスをまとめて使うので、繰り返すとガス代がかさみます。
人数が少ない一人暮らしなら、入りたいタイミングで張り直すほうが結果的に安いことも。 - 風呂フタ&保温はケチらない
せっかく沸かしたお湯が冷めるのが一番もったいないです。
100均のアルミシートや追い焚き機能+フタで、冷めにくくするだけでもかなり違います。 - 湯量を少しだけ減らす
180Lフルで張らずに160Lくらいにするだけでも、
使用ガス量は約1割減ります(L × 温度差に比例するため)。 - シャワー時間をダラダラ伸ばさない
シャワーも20分以上になると、湯船1回分より高くなることがあります。エネチェンジ+1
まとめ|札幌のプロパンガスで「湯船時間」をどう確保するか
- 札幌・プロパン・180L・真冬の条件だと
→ 湯船1回あたりガス代の目安は約330円 - 毎日入ると、お湯張りだけで1万円前後+基本料金
- 全国平均のLPガスお風呂代(約220〜250円)よりも高めになりやすい
- 都市ガス物件なら、同じ条件でも1回100〜150円台になることも
札幌の冬は長くて厳しいですが、そのぶんお風呂タイムはメンタル的にも大事な癒やしです。
- 「平日はシャワー中心、週末だけ湯船」
- 「冬だけ湯船の回数を増やす」
- 「都市ガス物件 or 単価が適正なプロパン会社の物件を選ぶ」
といったバランスを取りながら、
お財布と相談しつつ、無理のない範囲で湯船時間を確保するのがおすすめです。